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ごあいさつ
  九州大学教授 麻生茂
  (有)QPS研究所 八坂哲雄

九大航空宇宙の多くの卒業生,ならびに地元の企業のみなさんの努力の積み上げが,ようやく現実の人工衛星として実を結びつつあります.九州大学の小型衛星プロジェクトはこれまでに果敢に挑戦する若者をたくさん世に送り出し,宇宙開発はもちろん多様な企業で中心的に技術開発を担うようになっています.また,このプロジェクトに協力していただいた地元の企業にとっては,直接お金になることはありませんでしたが,そこに働く人たちが夢ににつながる仕事ととらえて献身的に取り組んでいただきました.九州地域としては次世代の産業を活性化する可能性と認識して,大きなな期待をかけていただいてきました.この中で,九州工業大学,鹿児島大学,佐賀大学福岡工業大学との技術交流の中から,これらの大学でも宇宙に向けた活動が広がってきました.

2009年から始まったQSAT-EOSの開発では,それまでの集積を最大限に生かして,全九州としてのプロジェクトに発展しました.当時の文部科学省が提唱した小型衛星による宇宙技術の実際の生活の場への反映という命題を受け,九州にそれを展開することになったわけです.すなわち,直接的には地球観測による自然災害のモニターや平時の植生観測,そして間接的には宇宙産業の九州への定着を目指しました.域内大学の得意な分野を結集することにより,そのような野心的かつ実際的な衛星システムが可能になり,そして今,九州大学が代表となってその衛星を宇宙に打ち上げることに取り組んでいます.

この衛星をどのように使い,どれだけ九州のみなさんに役立てていただくかがこれからの課題です.衛星が打ち上げられたらすぐに九州各地の衛星画像を提供します.台風や地震火山活動,あるいは地滑り等の影響をその画像から見ていただくことができます,すでに佐賀大の活動の中から「宇宙茶」が生まれたように,植生の観察から新しいビジネスチャンスを見出すことも可能です.しかし,この画像をどのようにして有効に使ってゆくかは衛星を運用するものだけでできることではなく,それを利用するみなさんの側との密接な連携がなくてはなりません.九州航空宇宙推進協議会などの場を通して,あるいは,使ってみたい企業,団体との直接の話し合いの中から本当に有効な使い道を探ってゆくことができると思っています.

このホームページを使って,みなさんの声を反映するようにしたいと願っています.

最後にお願いを一つ.打上のためにはロシアでの調整作業等を行う必要があります.また,衛星や機材をロシアに送るには,複雑な輸出関連作業とチャーター機の手配などが必要です.国内で衛星の準備を完了する作業をも含めるとさらに1000万円ほどが必要になります.このような費用は,従来の開発費には含まれず,一般の皆様からの寄付で一部を充当させていただきたいと願っています.また,QSAT-EOSの1号機は2年の寿命ですから,そのあとも利用を続けるためには2号機以降の準備も必要です.そのようなプロジェクトの支援をお願いする手順を作っていますので,寄付をお考えの方は「寄付をお考えの方へ」をご覧ください.

2012年5月16日